テクノなまこ

科学の力

Meshroomによるフォトグラメトリ入門

Meshroomでフォトグラメトリを始めたら躓くところがいくつかあったので書き残すことにした。ポイントは、写真のメタデータを消しておくことと、GPUがないと動かない計算工程をショートカットすること。

 

ダウンロードして起動する

https://alicevision.org/#meshroom

ウィンドウが2つ開く。cmdみたいな真っ黒なほうのウィンドウはエラーメッセージや計算の進捗を確認するやつで閉じてはいけない。

 

写真を最低20枚くらい用意する

少ない経験則で推奨されるものと苦手なものを列挙する。

 

推奨されるもの:

広い平面部を持つもの(本など)

ざらざらしていたり、表面に細かいパターンのあるもの(布、壁紙、本など)

形が単純なもの(本など)

物の全体が写っているもの←他のサイトでは言われているがあまり効果を感じない

 

苦手なもの:

つるつるしているもの(レゴなど)

細すぎるもの(花など)

凹凸が多く、少ない角度差によって見え方が大きく変わるもの(花、道具箱の中など)

角度によって写る色が変わるもの(ガラス、金属など)

 

悪いものは、完成品が荒いというレベルではなくそもそもほとんどメッシュができない。良いものでもぼやっとしてあまりうまくいかない。運だめしに近い。

 

 

前処理する

デジカメで撮った写真など、メタデータがついているものはエラーが出ることがあるのでRalphaというソフトで一括してメタデータを剥がす。この工程は飛ばしてエラーが出てみてからやってもいいかもしれない。ノートPCで撮った写真は大丈夫だった。

 

ドラッグアンドドロップで追加し

 

メタデータ設定を開き

 

こういう設定にして

 

元あったところと別に出力フォルダを設定する。こうしないと変換前の画像が混ざって面倒くさい。

 

変換を実行する(変換という名前だが元あったファイルは書き換えられず新しく作られる)

 

変換した写真を左のエリアにドラッグアンドドロップする

 

GPUがいる部分を消す

下のグラフエディターを拡大する。この部分は基準に対応するハイエンドなGPUがないとエラーを吐くのでDelで消して

こうショートカットする

(ちなみに消すのではなくグラフを付け替えるだけだと、使われなくなったノードがエラーを吐く)

 

保存する

スタートを押す

 

とセーブするように求められるので適当な名前を付けてセーブする

 

計算を始める
もう一度スタートを押す


プログレスバーとグラフエディターにこういう色がつく。緑が計算済み、オレンジが計算中、青が未計算。エラーが出ると計算中のところが赤に変わるので黒いウィンドウのほうでエラー文をコピペしてググる

 

44枚だと1時間半くらいしたら終わる。右の3Dビューアーには推定カメラ位置とドットのようなものができていて、かっこいい

 

 

Texturingノードをダブルクリックするとテクスチャが生成される。5分くらいかかる。

 

 

ほとんどのドットを無視してテクスチャができる。失敗!

 

メッシュデータは、テクスチャリングをした時点でプロジェクトを保存したフォルダの\MeshroomCache\Texturingのフォルダにテクスチャファイルとともにobjファイルとして保存されている




 

比較的うまくいったものhttps://twitter.com/Mikanixonable/status/1507873717019607041/photo/1

Image



このワールドに他の3D作品たちも置いてあるのでぜひ来てほしいです

https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_639a4f21-aa67-4667-9a4a-d454c580cb3b